【家づくりの換気と光熱費の関係②】第一種熱交換型換気システムのランニングコストについて
こんにちは! sumui社員の岸井です。
前回は光熱費の差をイメージしていただきました。
今回は、その数字の根拠を詳しくご説明いたします。
■熱交換換気で回収した熱を得した電気代に換算すると
30坪の住宅を想定した場合
- 換気量:1時間に120㎥
- 室内22℃、外気0℃
- 熱交換効率:95%
この条件で、1時間あたり約0.85kWhの熱を回収できます。
(kWhは「1時間で使う電気の量」とお考えいただくと想像しやすいです)

この分の得した分の熱をエアコンで温めることに置き換える計算をします。
エアコンの効率(COP3.0)を考えると、電力としては1時間あたり約0.28kWh必要です。
30日間、24時間フル稼働させた場合の理論値は、6,339円/月となります。
ただし、実際の生活ではエアコンが常にフル稼働するわけではありません。
- 夜間は暖房を控えめにする
- 日中は外出や窓を開けて換気量が変化する
そのため、理論値の約7割(0.7)で計算すると、生活に即した節約目安は月あたり約4,400円となります。
このように、理論値だけでなく生活の状況を考慮した補正を入れることで、現実に近い節約額をイメージできます。
このような計算方法で東北地方と関西地方の平均気温をもとに年間の消費電力を
一般の換気扇(3種)と比較して差額を計算しました。
東北のシミュレーション結果
| 月 | 平均気温 | 理論上の削減額(A) | 控えめな削減額(B) | 機器電力差額(C) | 月間実質メリット(B-C) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 0.0℃ | -6,355円 | -4,650円 | 500円 | -4,150円 |
| 2月 | 0.5℃ | -5,580円 | -4,520円 | 500円 | -4,020円 |
| 3月 | 3.5℃ | -5,140円 | -3,800円 | 500円 | -3,300円 |
| 4月 | 9.5℃ | -1,820円 | -1,200円 | 500円 | -700円 |
| 5月 | 15.0℃ | -200円 | 0円 | 500円 | -500円 |
| 6月 | 19.0℃ | -150円 | 0円 | 500円 | 500円 |
| 7月 | 23.0℃ | -1,210円 | -800円 | 500円 | -300円 |
| 8月 | 24.5℃ | -1,650円 | -1,100円 | 500円 | -600円 |
| 9月 | 20.5℃ | -180円 | 0円 | 500円 | 500円 |
| 10月 | 14.5℃ | -550円 | -300円 | 500円 | 200円 |
| 11月 | 8.0℃ | -3,420円 | -2,500円 | 500円 | -2,000円 |
| 12月 | 2.5℃ | -5,610円 | -4,100円 | 500円 | -3,600円 |
| 年間合計 | – | -31,865円 | -22,970円 | 6,000円 | -16,970円 |
関西のシミュレーション結果
| 月 | 平均気温 | 理論上の削減額(A) | 控えめな削減額(B) | 機器電力差額(C) | 月間実質メリット(B-C) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 6.0℃ | -4,000円 | -2,800円 | 500円 | -2,300円 |
| 2月 | 6.5℃ | -3,500円 | -2,500円 | 500円 | -2,000円 |
| 3月 | 9.5℃ | -2,800円 | -2,000円 | 500円 | -1,500円 |
| 4月 | 15.0℃ | -300円 | 0円 | 500円 | 500円 |
| 5月 | 20.0℃ | -100円 | 0円 | 500円 | 500円 |
| 6月 | 23.5℃ | -800円 | -550円 | 500円 | -50円 |
| 7月 | 27.5℃ | -1,800円 | -1,300円 | 500円 | -800円 |
| 8月 | 29.0℃ | -2,200円 | -1,600円 | 500円 | -1,100円 |
| 9月 | 25.0℃ | -1,000円 | -700円 | 500円 | -200円 |
| 10月 | 19.5℃ | -200円 | 0円 | 500円 | 500円 |
| 11月 | 13.5℃ | -1,800円 | -1,300円 | 500円 | -800円 |
| 12月 | 8.5℃ | -3,200円 | -2,300円 | 500円 | -1,800円 |
| 年間合計 | – | -21,700円 | -15,050円 | 6,000円 | -9,050円 |
シミュレーションを確認すると、寒冷地ほど節約効果が大きく、換気方式の違いが光熱費に直結することがわかります。
さらに第一種熱交換型換気システムのメリットは電気代だけではありません。
■暮らしの快適性
冬の朝を想像してみてください。外気は0℃でも、熱交換型換気を通った空気は約18℃まで温められて室内に入ってきます。これにより、冷たい空気で足が冷えたり、朝起きたときの急激な寒さや、帰宅時に室温が下がる不快感が大幅に減ります。エアコンも急にフル稼働する必要がなくなるため、設定温度に早く到達し、電気のムダ遣いも抑えられます。

■健康・清潔面
結露が減ることで、窓や壁にカビが発生しにくくなり、ダニも抑えられます。また、温度ムラが少ないことでヒートショックのリスクも下がります。さらに、フィルター付きの機種なら花粉やPM2.5もブロックでき、室内の空気質も改善されます。小さな子どもや高齢者のいる家庭では、特に安心です。
■長期的な光熱費メリット
冷暖房費の削減が見込まれます。 年間では寒冷地で約17,000円、温暖地でも約9,000円の節約が見込めます。
換気装置の電気代(年間約6,000円)を差し引いても十分なメリットです。
■環境面も意識できる
エアコンの稼働が減ることでCO₂排出量も減少。家計だけでなく環境にもやさしい選択になります。
■まとめ
第一種熱交換型換気システムは、単なる光熱費削減装置ではなく、暮らしの快適さ・健康・長期コスト・環境すべてに効果を発揮する設備です。
初期費用は少し高くても、数字で裏付けられた節約と、生活の質向上が期待できるため、長く住む家には欠かせない選択肢と言えます。
便利で快適な暮らしは、ほんの少しの工夫から生まれます。
今回ご紹介した熱交換型換気(AVH-95)によって、快適さ・健康・光熱費・環境のすべてに良い影響が期待できます。
さらに詳しい性能や設置条件については、ぜひSumuiに直接お問い合わせいただき、住まいに最適な選択を検討してみてください。
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※本シミュレーションは一般的な条件での試算です。 住宅の断熱性能・地域・冷暖房の使い方により結果は変動します。 詳細は住宅の専門家にご相談ください。