[第13回]
【省エネ基準①】住宅の「省エネ基準」って何？家づくりの新しい常識に
こんにちは！sumui社員の西内です。
今日から全2回にわたり、省エネ基準・ZEH水準についてお話しします。
どうぞお気軽にお読みください。
皆さんは「住宅の省エネ基準」って聞いたことがありますか？ これは家づくりにおいて、いま非常に注目されているキーワードです。
簡単に言えば、「どれだけエネルギーをムダにせず快適に暮らせるか」を示すもの。国が定めた基準をもとに、住宅の断熱性能や設備の効率性などが評価されます。これらに適合した住宅を省エネ基準適合住宅といいます。
例えば、断熱性能とは「外の暑さや寒さをどれだけ遮れるか」、気密性能は「家のすき間からの空気の出入りがどれだけ少ないか」を示します。これらが高いと、冷暖房が効きやすく、光熱費も抑えられ、1年中快適に過ごせます。
この省エネ基準は、これまで新築住宅で「守っても守らなくてもよい」任意(努力義務)のものでした。しかし、これからの時代はそうはいきません。省エネ基準適合住宅が2025年4月から「義務」となったのです。(断熱等級4・一次エネルギー消費量基準等級4)
この基準を満たす条件は国土交通省が発行している住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム↗を使用することで確認ができます。
2025年4月以降は適合が義務付け
この制度により、住宅の断熱性能や設備の省エネ性能などが、国の基準をクリアしていなければ建築確認が下りないことになります。
その結果、期待されるのが、住宅の質の底上げです。すべての家が一定の省エネ性能を持つようになり、住む人の快適さ・健康・家計への負担の軽減につながります。
また、基準を満たした住宅は、税制優遇や補助金の対象となる場合があり、お施主様への費用面のメリットが大きくなります。
とはいえ、「省エネって難しそう」「コストが上がるのでは？」という声もあるかもしれません。でも、将来的な光熱費の削減や、夏冬の室温の安定、さらに家の資産価値にも良い影響があります。
しかし、住宅の断熱性能や気密性能をあげることはいいことばかりではありません。
外から出入りする空気を閉じ込めるということは自然換気がなくなり悪い空気が閉じこもることになります。
そこで重要なのが換気です。さらに省エネ・効率的な換気が可能な第一種全熱交換型24時間換気システムは室温を逃さない省エネ性能を持ち、家の隅々までしっかり換気できる最適な換気方法です。
そして国の方針は、ここで終わりではありません。2030年には、さらに高性能なZEH（ゼッチ）水準の省エネ住宅の実現が目指されています。
次回は、この「ZEH水準」がこれからの標準になるというお話と
有効な換気システムの関係性についてお伝えしたいと思います。
＼次回もお楽しみに／