[第14回]
【省エネ基準②】2030年の住宅は「ZEH水準」が当たり前に!その理由とは?換気の重要性とは?

こんにちは!sumui社員の西内です。
今回は、2030年に向けて進められている「ZEH水準の義務化」と「換気の重要性」についてお話しします。
ZEH(ゼッチ)とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、家のエネルギー消費を減らし、太陽光発電などで創エネすることで、年間のエネルギー消費量を実質ゼロにする家のことです。
国は、2030年までにすべての新築住宅をZEH水準に引き上げることを目指しています。つまり、省エネ性能が高いだけでなく、「創エネ」もできる住宅が、これからの“ふつう”になるということです。
ZEHのポイント
・高断熱・高気密(エネルギーをムダにしない)
・高効率な設備(エアコンや換気システムなど)
・太陽光発電(自宅でエネルギーをつくる)
初期費用が多少高くなる場合もありますが、長期的に見ると光熱費の削減、快適性の向上、災害時の電力確保など、たくさんのメリットがあります。
近年の住宅は高断熱・高気密が進んでおり、外気の出入りが少ない構造になっています。これは省エネには大切な要素ですが、空気がこもりやすくなるという側面もあるのです。
そこで活躍するのが、24時間換気システム。これは常に室内の空気を入れ替え、湿気や二酸化炭素、ホコリ、ウイルスなどを外に出し、新鮮な空気を取り込む設備です。
なかでも注目されているのが、「熱交換型換気」です。これは、外からの冷たい(または暑い)空気を、室内の温度に近づけて取り込む仕組み。
つまり、室温を保ちながら換気できるため、冷暖房効率を落とすことなく快適さを保てるので冷暖房設定を緩くすることで実質的な省エネにもなります。
換気をおろそかにすると、結露・カビ・アレルギーの原因にもなりかねません。だからこそ、省エネ住宅には「性能」だけでなく「健康・空気環境」への配慮も欠かせません。
快適さと省エネを両立させるには、家全体のバランス設計がとても大切。
これからの住宅は、「見えない快適さ」と「長く安心して住める設計」が求められる時代。
省エネと換気、ぜひセットで考えてみてくださいね。
2025年4月以降は適合が義務付け
